天赦日にしてはいけないこと2024!暦の中段や風水の日取りの吉凶も

天赦日とは何ですか?

天赦日

 

日本の暦に掲載される一日ごとのお日柄の吉凶占いで、最上の大吉日と解説されることが多いのが「天赦日」です。

 

百神が天に昇り、天が万物を赦(ゆる)日なので、今まで迷っていて挑戦できなかったことに挑戦したり、何事を始めるにも良く、何の障害も起こらない日とされています。

 

とは言え、そこまで縁起のいい日だと言われると…

 

「そもそも、なんで、天赦日は、最高の吉日なのか」

 

とか、

 

「天赦日は、どういう決め方をしてるのか」

 

とか、

 

「天赦日にしてはいけないことはあるのか」

 

などなどが、気になってしまうのも、よくあることですよね。

 

そこで、ここでは、天赦日について深堀りしてまとめています。

 

まずは、天赦日に、一般的に言われている「するといいこと」について知りたい方は、以下をどうぞ。

 

 

天赦日の決め方や、そもそも、なぜ、天赦日は吉日だと言われるのか、その理由について知りたい方は、こちらです。

 

 

 

また、2024年の具体的な天赦日について、他の占いも含め、

 

  • 本当にいい日なのかどうか
  • してはいけないことはないのかどうか

 

などを知りたい方は、以下の項目にまとめてありますので、こちらをご参照下さい。

 

2024年の天赦日は、以下の7日です。

 

 

天赦日の読み方は「てんしゃび」または「てんしゃにち」です。

 

 

 

 

天赦日にするといいこと

天赦日は、最上級の吉日なので、何をするにも良い日なのですが、その中でも、特に「するといい」と一般的に言われているのは、以下のような事柄です。

 

  • 結納・入籍・結婚する
  • 新規開店・開業をする
  • 財布を買う・使い始める
  • 宝くじの購入する
  • 出生届けを提出する
  • 引っ越しする
  • 神社にお参りする

 

逆に、天赦日に「してはいけないこと」としては、一般的には、犯罪や浮気、大金をかけてのギャンブルなどが挙げられることがあります。

 

いくら天赦日が「万物を赦(ゆる)す日」だと言っても、どんなことでも許されるわけはなく、やっぱり、限度はある…というわけですね。

 

ただし、一般的に言われている「天赦日にしてはいけないこと」は、別に天赦日じゃなくても、どちらかと言えば、しない方がいいような事柄ばかりです。

 

2024年中の具体的な天赦日について、ほかの吉日占いも含め、

 

  • 本当に良い日なのかどうか
  • してはいけないことはないのかどうか

 

などについては、以下でまとめてありますので、より突っ込んで調べたい方は、こちらをご参照下さい。

 

 

天赦日の決め方

天赦日は、節切りと、十干と十二支の組み合わせによって決まります。

 

節切りとは、「立春から、立夏の前までを春」とするような季節の区切り方を言います。

 

一年を節切りで区切った上、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせ、つまり、干支(えと)が以下のようになった時に「天赦日」になります。

 

春(立春〜立夏前日)戊寅の日
夏(立夏〜立秋前日)甲午の日
秋(立秋〜立冬前日)戊申の日
冬(立冬〜立春前日)甲子の日

 

十干と十二支の組み合わせは、全部で60通りです。

 

1年は、365日あるので、365を60で割れば、天赦日は、年間6日くらいになることがわかります。

 

例えば、2024年の天赦日は、以下の通りです

 

  • 1月1日(月)冬の甲子の日
  • 3月15日(金)春の戊寅の日
  • 5月30日(木)夏の甲午の日
  • 7月29日(月)夏の甲午の日
  • 8月12日(月)秋の戊申の日
  • 10月11日(金)秋の戊申の日
  • 12月26日(金)冬の甲子の日

 

全部で7日ありますが、2024年(令和6年)の場合、冬の甲子の日が1月1日なので、年末の12月26日に、もう一度、冬の甲子の日が登場し、全部で7日になっています。

 

なぜ天赦日は縁起が良いの?

では、なぜ、天赦日は、最高に縁起が良いと言われるのでしょうか。

 

その理由について、天赦日の由来から考えてみましょう。

 

そもそも、天赦日など、60種類の干支(えと)を使った吉凶占いは、陰陽五行説に基づいています。

 

陰陽五行説は、万物は、相反する陰と陽に分けられ、さらに細かく言えば、木・火・土・金・水の5要素(五行)で構成されている、と考える思想です。

 

木・火・土・金・水は、5つ並べて、木火土金水(もっかどごんすい)と読まれることもあります。

 

そして、この五行の相互間には、以下のような相生(そうじょう)と、相剋(そうこく)と、比和(ひわ)の関係があります。

 

五行の相生と相剋の関係

 

上記のように、相生は、一方が一方を生むような関係で、相剋は、一方が一方に打ち勝つような関係です。

 

そして、最後の比和は、同じ気が重なり、その気が、ますます盛んになるような関係です。

 

五行の相生と相剋の関係

 

「ますます盛んになる」と言っても、良い場合は、さらに良くなり、悪い場合は、さらに悪くなります。

 

さて、干支による吉凶占いでは、60種類の干支が、各日にちに割り当てられており、さらに、それぞれの干支は、五行へも配当されているので、その関係性を見ながら、吉凶を読み解いていきます。

 

この中で、天赦日は、相生(そうじょう)と、相剋(そうこく)の関係の中庸を得るような日取りです。

 

中庸は、ちょうど真ん中で、どちらにも偏っていないような状態を言います。

 

どこにも偏りのない中庸の日なので、天赦日には、何の障害も起こらない、というわけです。

 

天赦日は「百神が天に昇り、全てをゆるす日」と説明されることがよくありますが、別の見方をすると、どこにも偏っていないバランスの取れた日であることを、物語風に説明しているとも言えます。

 

天赦日と一粒万倍日が重なることもある

天赦日は、何かを始めるのに良いと言われる選日の「一粒万倍日」と重なることもあります。

 

一粒万倍日は、天赦日のような吉日と重なれば、その効果が増す、と言われているので、天赦日と一粒万倍日が重なるような日は、最強の開運日となります。

 

このような最強開運日は、芸能界でもよく活用され、最近では、以下のような芸能人が、デビューや結婚の日に、天赦日と一粒万倍日が重なる日を選んでいます。

 

  • ジャニーズWESTデビュー日
  • 河北麻友子さん結婚発表日
  • 夏菜さん入籍日
  • フジテレビ三上真奈アナ入籍日
  • ジャンブルポケットおたけさん入籍日

 

天赦日は仏滅と重なることもある

最上の吉日の天赦日が、六曜の凶日の仏滅と重なることもあります。

 

お日柄の吉凶占いでは、日本で最も有名な六曜ですが、万事大凶と言われる仏滅が、ほかの占いの吉日と重なることは、けっこうあります

 

六曜の吉凶判断が、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類しかなく、しかも、それが、ほぼ順番に繰り返されるからです。

 

仏滅と大安は、多くの人が知っていて、その日の吉凶判断が簡単できる、というメリットはあるものの、六曜の歴史的背景には、不明な部分も多く、信憑性にかけるため、伝統風水では、吉日と仏滅が重なったとしても、特に、気にしないことが多いようです。

天赦日にしてはいけないこと2024

天赦日は、最上の吉日なので、してはいけないことは、ほとんどないのですが、暦をさらに詳しく見ていくと、別の項目では凶日となっている場合もあります。

 

これは、占い方が変われば、同じ日でも、凶日になることがあるためです。

 

そこで、ここでは、2024年中のそれぞれの天赦日についての吉凶を、暦中段の十二直や、占星術に基づく二十八宿を含め、まとめてみました。

 

各天赦日の「してはいけないこと」については、風水で擇日(たくじつ)と呼ばれる「日取りの仕方」を使って、1日ごとの吉凶をまとめた「通書」からピックアップしています。

 

通書

 

通書は、中国、台湾、香港で、ロングセラーになっている日選びのための百科事典のような書籍です。

 

ただし、ほかの占いまで、詳細に見ていくと、「全ての占いにおいて、吉日となる日」というのは、ほとんどありません

 

なので、「日の吉凶を細かく知ってしまうと、それが気になり、かえって混乱する」という方には、おすすめできません。

 

あくまで、自分が活用しようと思っている天赦日が、ほかの占いでは、どういう日になっているのかを、知りたい方だけ、以下をご覧下さい。

 

 

1月1日(月)天赦日 一粒万倍日 甲子の日

2024年1月1日の天赦日は、一粒万倍日や甲子の日と重なるトリプル開運日です。

 

甲子の日は、60日周期の「十干十二支」の最初の日で、縁起の良い吉日とされています。

 

また、金運や財運、商売繁盛のご利益がある七福神のお一人、大黒天のご縁日でもあります。

 

さらに、暦中段に掲載される十二直では、1月1日は、最吉日の「建」(たつ)になっています。

 

「建」(たつ)は、神仏の祭祀や、柱立て、棟上げ、新規事業の開始、婚礼、旅行などに大吉の日です。

 

二十八宿は「畢」(ひつ)の日で、こちらも、神仏の祭祀や婚礼、棟上げ、取引開始などに吉の日です。

 

ただし、通書では、2024年の1月1日は、必ず避けるべき凶神の月建(げっけん)と重なっています。

 

月建は、天赦と重なると、多少の凶は、解除されるので、あまり、気にすることはないかもしれませんが、本来は、神社にお参りに行ったり、部屋を掃除したり、結婚関係はやめておいた方がいいという凶神です。

 

2024年1月1日に出ている通書の月建(げっけん)が気になる方は、初詣も元旦ではなく、1月2日にするのがいいかもしれません。

 

2024年の1月2日なら、通書では、吉神に天恩日が出ているので、神社のお参りなどは吉の日になっています。

 

3月15日(金)天赦日 一粒万倍日 寅の日 三隣亡

2024年3月15日の天赦日も、一粒万倍日に加え、さらに、寅の日までも重なるトリプル開運日です。

 

ただし、建築関係には縁起が悪いとされる凶日の三隣亡も重なっています。

 

3月21日の十二直は、1月6日と同じ「閉」(とづ)なので、あまりいい日ではありませんが、二十八宿でみてみると、吉祥宿で「よろず良し」の「牛」(ぎゅう)になっています。

 

通書でみてみると、凶神に、血支(けつし)のほかに、遊禍(ゆうか)も出ているので、耳鼻科、眼科をはじめ、医者に行ったり、薬を決めたりするには、いい日ではありせん。

 

特に、医者に行かない方がいいとされる遊禍(ゆうか)は、天赦と重なると、その効果が強くなる、という凶神です。

 

5月30日(木)天赦日

2024年5月30日の天赦日は、ほかの吉日や凶日との重なりはなく、六曜では、午前中(14時まで)は吉とされる「先勝」です。

 

十二直は、医者のかかり始めや、薬の飲み始めに良いとされる「除」(のぞく)で、二十八宿は、洋服の着初めや柱立てなどに吉とされる「角」(かく)になっています。

 

通書では、5月30日は、凶神に、結婚式の日には良くないとされる感池(かんち)が出ています。

 

十二直の「除」(のぞく)も、婚礼は凶なので、5月30日は、天赦日ではありますが、結婚関係は避けておいた方がいいかもしれません。

 

7月29日(月)天赦日 一粒万倍日 大安 三隣亡

2024年7月29日は、天赦日に加え、一粒万倍日と大安が重なるトリプル開運日です。

 

ただし、3月15日と同じく、建築関係では縁起が悪いとされる凶日の三隣亡も重なっています。

 

暦中段に掲載される十二直の方でも、動きが止まるという「閉」(とづ)になっているので、あまり良い日ではありません。

 

二十八宿の方では、神仏へのお参り、移転、旅行などには吉の「心」(しん)になっています。

 

通書の凶神では、血支(けつし)が出ているので、鍼灸、耳鼻科、眼科に行くこと、耳掃除などが、してはいけないことになっています。

 

8月12日(月)天赦日

2024年8月12日の天赦日は、ほかの吉日や凶日との重なりはなく、六曜では、午前中(14時まで)は吉とされる「先勝」になっています。

 

十二直は、柱立て、棟上げ、開店、新規事業の開始、結婚、旅行などに良いとされる「建」(たつ)。

 

二十八宿も、結婚、棟上げ、取引開始などに吉とされる「畢」(ひつ)です。

 

通書では、1月1日と同じく、必ず避けるべき凶神の月建(げっけん)が出ています。

 

月建は、天赦と重なると、多少の凶は解除されるものの、樹木を切り倒したり、リフォームしたりするのは、絶対してはいけないとされています。

 

10月11日(金)天赦日 大安 不成就日

2024年10月11日は、天赦日ながらも、凶日の不成就日とも重なっています。

 

不成就日とは重なってしまっているものの、暦の十二直と二十八宿は、どちらも吉日です。

 

十二直の方は、建築、移転、婚礼、開店などにすべて吉の「開」(ひらく)。

 

さらに、二十八宿にいたっては、二十八宿中、最大吉の「鬼」(き)になっています。

 

通書では、厭対(えんたい)や、五離(ごり)の凶神が出ているので、旅行、遠出、帰省、引っ越し、友だちと会う、結婚などが、してはいけないことになっています。

 

12月26日(木)天赦日 一粒万倍日 甲子の日

2024年で最後の天赦日の12月26日は、1月1日と同じく、一粒万倍日、甲子の日とも重なるトリプル開運日です。

 

十二直は、柱立て、棟上げ、開店、新規事業の開始、結婚、旅行などに良いとされる「建」(たつ)。

 

二十八宿は、婚礼、棟上げ、旅立ちなどに大吉の「奎」(けい)です。

 

ただし、通書では、1月1日や8月26日と同じく、12月26日も、必ず避けるべき凶神の月建(げっけん)が出ています。

 

8月26日のところで触れましたが、月建は、天赦と重なると、多少の凶は解除されるものの、樹木を切り倒したり、リフォームしたりするのは、絶対してはいけないとされています。